自殺生徒、別の部員に手紙見せる 忠告受け顧問に渡さず 

自殺した男子生徒が通っていた大阪市立桜宮高

 大阪市立桜宮高2年でバスケットボール部主将の男子生徒=当時(17)=が、顧問の男性教諭(47)から体罰を受けた後に自殺した問題で、生徒が顧問宛てに書いた手紙をほかの部員に見せていたことが10日、市教育委員会への取材で分かった。

 家族のアドバイスを受け書いた手紙には、顧問の体罰に悩んでいることが記されていたが、部員の忠告を受け顧問には渡さずに、昨年12月23日に自殺した。体罰の苦痛を伝えようとして思い悩んだ生徒の心情がうかがえる。

 市教委によると、生徒は日ごろから「顧問と話すと頭が真っ白になり、うまく話を伝えられない」と家族に話していた。


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