舞鶴少女殺害、検察が上告検討 大阪高裁での逆転無罪で 

 京都府舞鶴市で2008年に起きた高1少女殺害事件で殺人などの罪に問われ、一審で無期懲役を受けた中勝美被告(64)に逆転無罪を言い渡した大阪高裁判決に対し、大阪高検は12日、上告に向けて検討を始めた。

 中被告は判決後に大阪拘置所から釈放され、「無罪を確定させてほしい」と上告断念を求めるコメントを出した。

 判決は、一審判決が有罪の根拠とした目撃証言や被告人供述の信用性を否定。高検は今後、一審と二審で判断が分かれた部分を中心に上告が可能か検討し、最高検とも協議して最終判断する。

 検察側は昨年5月、京都地裁が無期懲役とした一審判決を不服として控訴。死刑を求めていた。


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