舞鶴少女殺害に逆転無罪 大阪高裁、一審無期を破棄 

小杉美穂さんの遺体が見つかった京都府舞鶴市の現場(右上)=2008年5月

 京都府舞鶴市で2008年に起きた高1少女殺害事件で、殺人罪などに問われた無職中勝美被告(64)の控訴審判決で、大阪高裁(川合昌幸裁判長)は12日、無期懲役とした一審京都地裁判決を破棄、無罪を言い渡した。

 判決理由で川合裁判長は「犯行現場付近で被告と被害者を見たとする目撃者の証言は是認できるが、被告が犯人でなければ説明できない事実があるとはいえない」と指摘した。

 昨年5月の一審判決は、目撃証言と被害者の下着や持ち物に関する被告の供述から「被告が犯人であることに疑いを抱かせる事情はない」と認定。量刑については「犯行は偶発的な面がある」として死刑を回避した。


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