バーミヤン遺跡、岩壁崩落の危機 「補修急務」と専門家 

 アフガニスタン中部の世界遺産バーミヤン遺跡で、01年に旧タリバン政権が破壊した大仏2体のうち、高さ約55メートルの西大仏があった「仏龕」と呼ばれる場所の岩壁が崩落の危機に直面していることが12日までに分かった。

 西大仏の修復に当たっている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の協力機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)ドイツ調査隊のバート・プラクセンタラー氏は、共同通信の取材に「崩落は時間の問題。壁面などの補修が急務」と訴えている。

 調査隊によると、旧タリバン政権のダイナマイトなどを使った破壊で、多くの亀裂が生じ、壁面など数トン規模で崩落する恐れがあるという。


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