人間国宝、三輪寿雪氏が死去 萩焼陶芸家 

 萩焼陶芸家で人間国宝の三輪寿雪(みわ・じゅせつ、本名節夫=さだお)氏が11日午後7時3分、老衰のため山口県萩市椿東2721の自宅で死去した。102歳。萩市出身。葬儀・告別式は未定。喪主は長男龍作(りょうさく)氏。

 萩焼三輪窯9代雪堂の三男。1927年に旧制萩中学卒業後、実兄の10代休雪(後に休和)に師事した。67年に兄が隠居し11代休雪を襲名、2003年に長男龍作氏へ休雪を譲り陶号を寿雪に改めた後も精力的に作陶を続けた。

 柔らかみのある「休雪白」に定評があり、赤みを帯びた「紅萩」を追究するなど伝統の中に新しい作域を開拓。萩焼振興に大きな役割を果たした。


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