堺のニサンザイ古墳を一般公開 宮内庁管理の陵墓参考地 

一般公開されたニサンザイ古墳を見学する人たち=1日午前、堺市北区

 大和王権の大王クラスの墓とみられる堺市北区の陵墓参考地「ニサンザイ古墳」(5世紀後半)が1日、一般公開された。墳丘は宮内庁が管理、普段は立ち入りができない「聖域」だけに、考古学ファンの注目を集めそうだ。

 宮内庁と堺市の同時調査では、築造当初の円筒埴輪や葺石が出土した。周濠に架けられた橋を通り、墳丘に沿って設けられた通路を歩きながら、巨大古墳の後円部や「造り出し」と呼ばれる祭祀の場を見学した。

 大阪府羽曳野市の無職前所和夫さん(70)は「埴輪の列が当時のままだと思うと、古代の息吹に触れたようだ」と興奮気味に語った。


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