春日局、実は部下思い? 西本願寺で自筆の手紙発見 

西本願寺で見つかった春日局の自筆の手紙など=30日午後、京都市下京区

 徳川家光の乳母として権勢を誇った春日局が、部下を思いやる意外な一面が分かる手紙が見つかり、浄土真宗本願寺派の本願寺史料研究所(京都市)が30日、発表した。

 研究所によると、手紙は1640年、春日局が西本願寺宗主の良如に宛てた直筆(縦約36センチ、横約54センチ)。自分に仕える医師の母親が西本願寺にいると知った春日局が、自ら筆を執って良如に、「(部下を)母親に会わせ、西本願寺で奉公させてもらえたら大変ありがたい」と頼んでいる。

 手紙は今年10月、研究所の保管史料から大喜直彦上級研究員が発見。


  • LINEで送る