年の瀬、京都・南座が顔見世興行 東西の人気役者勢ぞろい 

京都・南座で初日を迎えた「吉例顔見世興行」=30日午前

 東西の歌舞伎役者が勢ぞろいし、古都に年の瀬の訪れを告げる「吉例顔見世興行」が30日、南座(京都市東山区)で初日を迎え、満員の客約千人を魅了した。千秋楽は12月26日。

 興行は午前10時半、「佐々木高綱」で幕開け。戦乱の世に生き、やがて仏の道に進む武士の悲哀を片岡我當さんが熱演した。

 今年は昼と夜それぞれ4演目の2部構成。夜の部では六代目中村勘九郎さんが襲名披露の口上を述べ、「船弁慶」で人間国宝の坂田藤十郎さんや市川団十郎さんらと競演する。


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