天皇の庭への地下水路発見 奈良、飛鳥京跡苑池 

飛鳥京跡苑池で見つかった石組みの地下水路(中央)。奥の小石が敷かれた場所が池跡=29日、奈良県明日香村

 天皇の宮殿に付属する国内初の本格的な庭園・飛鳥京跡苑池(奈良県明日香村、7世紀後半)で、庭園内の人工池に水を引く施設とみられる石組みの地下水路が見つかり、奈良県立橿原考古学研究所が29日、発表した。

 県は2016年ごろに苑池を復元するため整備を進めており、同研究所は「導水施設の一端が初めて明らかになった。苑池の全体像を考える上で貴重」としている。

 見つかったのは、南北二つある池のうち、南池につながる地下水路の一部で長さ2・5メートル分。内部の幅は70センチ、深さは15センチで、1メートル幅の石でふたをし、その上に土が盛られていたらしい。


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