鋳物の「巳」生産ピーク 先を見据え、進む年に 

来年のえとにちなみ製作された、ヘビをかたどった置物=13日午後、埼玉県川口市の大西鋳工所

 鋳物の町として知られる埼玉県川口市の工場で、来年のえとの「巳」にちなみ、ヘビをかたどった置物の製作がピークを迎えている。

 大西鋳工所では、溶かした約1500度の鋳鉄を砂で作った型に流し込み、40分程度かけて冷却。型を崩すと、頭をもたげ、らせん状に体を巻いた躍動感あるヘビが登場した。

 鋳造したままの質感を残し、職人が研磨機でバリと呼ばれるはみ出た部分を削る。塗装業者が全体に金色と白色を施し完成となる。

 大西義一専務(48)は「世の中にとって来年こそはいい年になるよう願い、先を見据えて進もうとするヘビの形にした」と語った。


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