大分で1万人参加し防災訓練 南海トラフ巨大地震想定 

南海トラフ巨大地震を想定した総合防災訓練で行われた負傷者の治療=11日、大分県佐伯市

 大分県と臼杵、津久見、佐伯の3市は11日、南海トラフ巨大地震を想定した総合防災訓練を実施した。国の新たな被害想定を踏まえた初の訓練で、住民と一体で災害対応力を高めるのが目的。2万2千人の参加を見込んだが、津久見市が強風と雨で住民の避難訓練を中止したため、住民の参加は約1万人にとどまった。

 訓練は午前9時にM9・0の地震が発生し、20~30分で7~15メートルの津波が来るとの想定で、約1万人が高台に避難した。被害想定によると、大分県は3市を中心に、主に津波で最大1万7千人の犠牲が見込まれる。


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