与那国島、陸自がマラソン支援 配備計画に賛否両派が対立 

マラソン大会のランナーに声援を送る陸上自衛隊員=10日午後、沖縄県・与那国島

 中国の海洋進出をにらんだ南西諸島の防衛強化策として、防衛省が陸上自衛隊の配備計画を進める日本最西端の沖縄県・与那国島(与那国町)で10日、町主催の島一周マラソン大会が開かれた。陸自隊員約100人が、給水や救護など大会運営の支援に当たった。

 島内では自衛隊配備による経済活性化などをめぐり、賛否両派が対立。マラソン支援は事実上の地元対策の一環で、約10年続いている。沿道で声援を送った住民も意見が交錯した。

 与那国島は台湾まで約111キロ。防衛省は2012年度中に用地取得を終え、15年度末までに沿岸監視部隊を配備する方針。


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