韓国の参加は困難と張教授 青森・六ケ所の再処理「国際化」 

韓国原子力学会の張舜興前会長

 青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場で、韓国など海外の使用済み核燃料を再処理する「国際化」構想について、韓国を代表する原子力専門家の張舜興前韓国原子力学会会長(韓国科学技術院教授)は10日までに「核不拡散の観点から、ためらいがある」と述べ、韓国の参加は困難との見方を示した。ソウルで共同通信のインタビューに応じた。

 六ケ所再処理工場の国際化は将来、韓国やベトナムなどの使用済み燃料を処理して返還する構想。今年5月、民主党の細野政調会長(当時は原発事故担当相)の私的検討会が提唱し、先行きが不透明な日本の再処理路線の生き残りを図る選択肢として注目を集めた。


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