原発拡散予測また訂正 玄海、川内で方位正反対 

記者会見で汗をぬぐう原子力規制庁の森本英香次長=6日夜、東京都港区

 原子力規制庁は6日、全国の原発でメルトダウン(炉心溶融)など過酷事故が起きた場合の放射性物質の拡散予測で、九州電力の玄海原発(佐賀県)と川内原発(鹿児島県)の予測に誤りがあったと発表した。九電は風向きのデータを誤って伝えたため、解析結果の方位が正反対になったと説明、陳謝した。

 今回の誤りは鹿児島県の指摘で発覚。拡散予測の訂正は、16原発の予測結果を公表した当日の10月24日、その後6原発分の間違いを明らかにした同29日に続いて3度目となる。

 森本英香次長は6日夜に記者会見し「再び訂正の事態となりおわび申し上げたい」と謝罪した。


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