合掌集落、水柱に包まれ 白川郷で放水訓練 

伝統家屋を火災から守るため、世界文化遺産の白川郷で毎年恒例の放水訓練が行われ、水の“カーテン”に包まれた合掌造り集落=4日午前、岐阜県白川村

 紅葉した山を背にした合掌造り集落が、水の“カーテン”に包まれた。かやぶき屋根の伝統家屋を火災から守ろうと、世界文化遺産の白川郷(岐阜県白川村)で4日朝、毎年恒例の放水訓練があった。

 集落を囲む山々から薄い朝霧が立ち上る中、午前8時、サイレンを合図に59基の消防用放水銃から約30メートルの水流が一斉に放たれた。水柱は放物線を描いて家屋の周りや田んぼに落ち、展望台でカメラを構える観光客らから歓声が上がった。

 京都市左京区の会社員鈴山博司さん(58)は「季節ごとに風景が違うので飽きない。今日もいい写真が撮れた」と笑顔だった。


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