アラファト氏遺体、掘り返しか 毒殺説で 

 【エルサレム共同】2004年に死去したパレスチナ自治政府のアラファト議長=当時(75)=の毒殺説に絡み、妻スーハさんの告訴を受けたフランス司法当局が11月下旬に自治区のヨルダン川西岸ラマラを訪れ、アラファト氏の遺体を掘り返す見通しであることが30日分かった。AP通信が伝えた。

 パレスチナ解放闘争を象徴するカリスマだったアラファト氏の詳しい死因は不明。「イスラエルが毒殺した」との説が信じられてきたが、イスラエルは否定。

 中東の衛星テレビが7月、スイスの研究所の検査でアラファト氏の遺品から放射性物質ポロニウム210が検出されたと伝え、毒殺説が再燃していた。


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