別所駐韓大使が着任 関係改善に意欲 

 【ソウル共同】別所浩郎新駐韓国大使(59)が30日、着任した。島根県・竹島の領有権問題や旧日本軍の従軍慰安婦問題で日韓関係は厳しい状況だが、別所氏は金浦空港で記者団に「難しい問題を乗り越えて良い関係をつくることが私に課せられた使命だ」と述べ、関係改善に意欲を示した。

 竹島問題をめぐっては、日本政府が国際司法裁判所(ICJ)への単独提訴を先送りするなど、対立激化を避ける動きも見られるが、双方の立場に変わりはなく難しいかじ取りを迫られる。韓国は12月に大統領選を控えており、次期政権との関係構築も課題だ。

 別所氏は「両国政府がしっかりと話をしていく」と懸案解決に取り組む姿勢を強調した。


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