親知らずで歯の神経再生 愛知の病院、臨床研究へ 

 虫歯の治療で抜いた歯髄(歯の神経)を再生させるため、親知らずなどから取り出した歯髄幹細胞を移植する臨床研究の実施を厚生労働省科学技術部会が18日、承認した。近く厚労省が正式承認する。国立長寿医療研究センター(愛知県)と愛知学院大の研究グループが申請していた。

 20歳以上55歳未満の患者5人を対象に治療効果を確かめる。同センターの中島美砂子部長(歯内治療学)は「近く被験者を募集し、来年1月にも始めたい」と話している。

 虫歯が進むと歯髄が炎症を起こして激しく痛む。歯髄を抜いて詰め物をすれば痛みを感じなくなるが、虫歯の再発に気付きにくくなったりする恐れがある。


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