2012年10月17日 18:18 | 無料公開
報道陣の取材に答える中辻憲夫京都大教授=17日午後、京都市左京区
人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った世界初の治療をしたとの森口尚史氏の主張について、胚性幹細胞(ES細胞)研究で有名な中辻憲夫京都大教授は17日、報道陣の取材に対し「最初は、先端医療に関する規制がない国の話かと思った。(治療をしたとする)米国ではあり得ない」と話した。
中辻教授はiPS細胞の臨床応用について「第三者による検証を公開し(治療による)リスクを表明することが必要。臨床応用は一段一段、プロセスを確実に進めていかなければいけない」と指摘した。
今回の騒動による影響を問われると「反面教師的な啓発になったのではないか」と語った。