森口氏、発表の大筋虚偽認める 会見で「治療は1例」 

 【ニューヨーク共同】人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った世界初の治療を6人に行ったと主張していた森口尚史氏(48)は13日、記者会見し、「治療は1例だけだった。(発表は)うそになってしまった」と、学会でのポスター発表の内容の大部分が虚偽だったことを認めた。

 ニューヨークで10日から開かれていたトランスレーショナル幹細胞学会でポスターを掲示して行った発表や投稿予定の論文原稿では、初の治療は2月に容体が悪化した男性に実施したとしていた。

 2月に実施したとの発表を昨年6月と訂正。パスポートの入国記録を示し、1例は実施したとの主張は変えなかった。


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