山中論文と同じ表現 英科学誌指摘 

 英科学誌ネイチャーは13日までに、人工多能性幹細胞(iPS細胞)に関する本で森口尚史氏が執筆を担当した部分に、ノーベル医学生理学賞に決まった山中伸弥・京都大教授の論文と同じ表現があることが分かったとの記事を電子版に掲載した。

 同誌に対し森口氏は「われわれは皆、同じようなことをやっていて、似たような表現になるのはおかしなことではない」と説明する一方、さまざまな論文を参考にしたことは認めたという。

 記事によると、森口氏が幹細胞研究の進展について書いた本の一部に、山中教授らが2007年に専門誌に発表した論文と同じ記述が含まれるという。


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