厚労省、森口氏関与の研究を調査 補助金で3件 

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)で臨床応用をしたと主張する森口尚史氏が1998~2006年度に関わった厚生労働省の研究3件に問題がないか、同省が調査を始めたことが13日、分かった。

 厚労省によると、3件は、自立して健康に生活できる期間を示す「健康寿命」を延ばす対策が有効だったかの検証や、高血圧治療薬の効果に関する複数の論文の分析など。同省の科学研究費補助金を受けた研究で、補助金は総額約4900万円だった。

 いずれの研究も実際の手術や実験は伴っておらず、森口氏は、取りまとめ役の主任研究者に協力する分担研究者だった。


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