親鸞直筆の1首見つかる 聖徳太子たたえた歌 

見つかった親鸞直筆の「皇太子聖徳奉讃」の1首

 浄土真宗の宗祖親鸞が聖徳太子をたたえた和讃「皇太子聖徳奉讃」の直筆1首が見つかり、本願寺維持財団が4日、東山浄苑(京都市山科区)で一般公開した。

 同財団によると、皇太子聖徳奉讃は1255年、仏教を広めた太子を深く尊敬した親鸞が書いた七五調の仏教賛歌。全75首が写本で伝わっているが、直筆は14首ほどしか発見されていない。

 今回見つかったのは、第64首が書かれた和紙。「如来の教えを疑いそしり、方便を破壊する者は(太子と対立した)物部守屋と思うこと。親しみ近づいてはならない」という内容が記されている。同財団が今年9月、京都市内の古美術商から買い取った。


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