20兆円の資本増強 欧州主要71行に銀行監督局 

 【ロンドン共同】欧州連合(EU)の金融監督機関、欧州銀行監督局(EBA)は3日、域内の主要銀行71行に求めていた資本増強の結果を発表した。利益の留保や新株発行で集めた追加資本は2千億ユーロ(約20兆円)を超えた。中でも最も規模が大きい27行が1160億ユーロを占める。

 資本増強は、欧州債務危機で国債価格が下がっても金融不安に直結しないよう、銀行の財務基盤を強化することが目的。昨年10月のEU首脳会議で、今年6月末までの実施を決めていた。

 EBAは、資本増強は懸念された貸し渋りに直接はつながらなかったとしている。


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