橋下氏、文楽協会に補助金支給へ 事業ごとの条件付きで 

文楽振興の在り方をめぐり開かれた意見交換会に、黒紋付きにはかま姿で集まった文楽協会の技芸員=3日夜、大阪市役所

 文楽協会に対する大阪市の補助金削減問題で、橋下徹市長と文楽の技芸員(演者)らが3日夜、大阪市役所で公開の意見交換会を行った。

 橋下市長は意見交換会の後、執行を凍結していた本年度の補助金3900万円を支給する方針を表明。協会への一括支給ではなく、事業ごとに支出する仕組みに見直す方向で検討するなどの条件をつけた。公開の意見交換会は、橋下市長が補助金支出の条件として文楽側に求めていた。

 面談には技芸員47人と協会幹部が出席。冒頭に、太夫の豊竹咲大夫さんは「(市役所に)討ち入りに来たわけではない」とユーモアを交えてあいさつした。


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