福島県大熊町「5年間帰らない」 議会が決定、苦渋の決断と町長 

 福島県大熊町議会は21日、東京電力福島第1原発事故で役場機能を移した同県会津若松市で9月議会本会議を開き「5年間は帰町しない」とした町の第1次復興計画案を可決した。

 第1原発がある大熊町は、町民約95%が住む地域が長期避難を余儀なくされる「帰還困難区域」に再編される見通し。残された地域だけでは生活が成り立たないとして「5年間は帰町しない」と明記した。区域再編は10月以降になる見通し。

 渡辺利綱町長は議会終了後の取材に「苦渋の決断をせざるを得なかった。5年間は帰るための環境整備に努める」と述べた。


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