瓦下ろした正倉院を初公開 約4200人が見学 

修理で屋根瓦が下ろされた正倉院正倉を見学する人たち=21日午前、奈良市

 宮内庁正倉院事務所(奈良市)は21日、約100年ぶりの修理で約3万6千枚の屋根瓦すべてが下ろされた国宝・正倉院正倉(同市)を初めて公開した。23日まで3日間の日程。希望者の中から抽選で選ばれた約4200人が見学する。

 現場の公開自体は、修理作業が本格化する直前の3月に実施して以来2回目。計5回の公開を予定している。

 修理は屋根瓦のふき替えと垂れ下がった軒先の補強などが中心。屋根は現在、下地の板ぶきがあらわになり、内部を補強する鋼材を入れるため隅に穴が開けられている。

 正倉院事務所は実際にふかれていた瓦も展示。


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