中国、日系企業の通関強化 輸入品全量検査も、尖閣で報復か 

天津港に並ぶ日本などからの輸入車=2002年8月(共同)

 【北京共同】中国の税関当局が、日本からの輸入品に対する検査率の引き上げなどで、各地の通関検査を強化し始めたことが20日、日系企業関係者や日本貿易振興機構(ジェトロ)の話で分かった。上海では一部品目が全量検査の対象となっているという。

 沖縄県・尖閣諸島の国有化に対する報復措置の一環とみられる。国有化後、日本を対象とした中国当局の検査強化が確認されたのは初めて。最大輸出先である中国との貿易停滞で日本経済が打撃を受ける恐れが出てきた。減速する中国経済にも影響する可能性がある。


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