小6の多く「割合」苦手 中学「比例」に影響、学テ 

 国立教育政策研究所が全国学力テスト4回分の結果を分析し、小学6年の多くが、小5までに習う算数の「割合」を理解できず、中学校の「比例」「反比例」の理解に影響を及ぼしていることが20日、分かった。

 小数の割り算や掛け算の意味を理解しているかを問う文章題が苦手なことも分かった。

 研究所によると、小学校の算数で割合に関する出題11問全部で正答率が70%を下回り、50%以下の問題も5問あった。

 例えば、割引券を使うと値引き額が最も大きくなる商品を尋ね、理由を説明する問題(2010年度)の正答率は17%で、割合の意味を理解して文章や数式で表すことに課題があった。


  • LINEで送る