「一本松」切断の枝は相模原へ 工場でレプリカ作製 

 東日本大震災の津波に耐えたが枯死し、保存処理のため根元から切断された岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」の枝部分が13日午後、トラックで乃村工芸社(東京都港区)の相模原市の工場へ搬出された。14日に到着予定。工場で型取りされ、プラスチックでレプリカが作製される。

 幹部分は13日午前中に愛知県弥富市の加工場に出発しており、12日に切断された一本松の搬出作業はすべて終了した。

 枝の搬出では、10人ほどの作業員がもろくなった枝を傷つけないよう慎重に2台のトラックに積み込んだ。

 奇跡の一本松は景勝地、高田松原の約7万本の中で唯一残った「震災復興のシンボル」。


  • LINEで送る