オランダの商館長居宅跡を発見 平戸で発掘 

長崎県平戸市で見つかった平戸オランダ商館の商館長居宅跡=12日午後

 長崎県平戸市は12日、江戸時代初期にオランダとの貿易拠点になった平戸オランダ商館の商館長居宅跡を発見したと発表した。市は商館の発掘調査や復元事業を進めており「最後の重要な場所が見つかり、建物の配置がほぼ特定できた」としている。

 建物は約11・5メートル四方とみられ、基礎構造の建築方法や残された絵、第8代館長フランソワ・カロンの日記などの史料からカロン宅と判断した。同じ地層から中国の磁器や硬貨なども発見された。

 史料ではカロン宅は1639年に築造し、41年に長崎の出島へ貿易拠点を移す際に取り壊されたとされる。


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