震災がれき、北九州へ 西日本で初の広域処理 

 宮城県は10日、北九州市に向け、東日本大震災で発生した同県石巻市のがれきの搬出を始めた。北九州市での焼却処分は17日からの予定で、震災がれきの広域処理が西日本で行われるのは初めて。

 仙台港(仙台市)では県の関係者らが見守る中、がれきの入ったコンテナ110個がひとつひとつクレーンでつり上げられ、岸壁に停泊した専用船に積み込まれた。船は午後5時ごろ出港した。

 北九州市でのがれき処理をめぐっては、放射性物質による汚染を懸念する一部市民が、同市や宮城県に対し損害賠償を求めて提訴している。


  • LINEで送る