安倍氏、12日に総裁選出馬表明 町村派は分裂確定的に 

自民党の安倍晋三元首相

 自民党の安倍晋三元首相(57)は10日夕、支持議員と国会内で開いた会合で、12日に党総裁選への立候補を正式表明する考えを示した。「非難もあるのは自覚しているが、戦いの先頭に立つ決意を固めた」と述べた。出身派閥の町村派は、会長の町村信孝元外相(67)が既に出馬表明しており、分裂選挙になることが確定的となった。

 安倍氏は党内で支持議員の広がりに欠ける上、首相時代の「政権投げだし」への批判は根強く、どこまで票を獲得できるか見通せない。1、2位による決選投票をにらみ、立候補を表明した石破茂前政調会長(55)をはじめとした他候補との連携も探りたい考えだ。


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