政府、エネ戦略10日決定見送り 「原発ゼロ」で調整が難航 

 政府は9日、新たなエネルギー・環境戦略の取りまとめ作業が難航していることから、想定していた10日の決定を見送る方針を固めた。

 民主党が6日に「2030年代の原発ゼロ」との目標を盛り込んだ提言をまとめたことに経済界が強く反発。核燃料サイクル施設を抱える青森県の自治体も批判を強めているため、調整を続ける必要があると判断した。

 政府内では原発ゼロの目標時期を示すかどうかで意見対立を残している。民主党代表選での争点化を避けたいとの思惑もあり、決定に時間がかかる可能性もある。


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