太陽の爆発、地上で再現 衛星ひのでの観測生かす 

太陽観測衛星「ひので」が観測した「彩層ジェット」(宇宙機構・国立天文台提供)

 太陽観測衛星「ひので」のデータを基に、太陽の表面で起きる爆発現象を地上の実験装置で再現することに世界で初めて成功したと、宇宙航空研究開発機構と東京大のチームが7日、発表した。

 太陽では、温度が6千度の表面が上空の大気(コロナ)を100万度以上に加熱している現象が大きな謎の一つ。この謎の解明につながる可能性がある成果という。

 太陽とコロナの間には「彩層」という薄い層がある。ひのでの観測で、ここで起きる小さな爆発の「彩層ジェット」が、コロナの加熱に重要な役割を果たすことが分かってきた。


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