土壌から放射性セシウムだけ分離 前田建設、開発に成功 

 前田建設工業は7日、東京工業大学などと共同で、東京電力福島第1原発事故によって汚染された土壌から、放射性セシウムだけを取り除くプラントの開発に成功したと発表した。事業化については今後詰める。汚染土壌から放射性セシウムだけを95%以上取り除くことが可能という。

 原発事故後、除染作業で大量に発生した高濃度の放射性セシウムを含む土壌処理が国や自治体にとって重い課題となる中、汚染物質の量を減らし、最終処分問題の解決につながる可能性がある。

 前田建設は、埼玉県内に1日当たり約5トンの処理能力を持つプラントを建設し、7月に非放射性セシウムを使って実証試験を実施した。


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