試運転費は存廃両面対応 もんじゅ、政策費78億円 

高速増殖炉原型炉「もんじゅ」=3月、福井県敦賀市

 文部科学省が7日発表した2013年度予算の概算要求で、高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について、「エネルギー政策対応費」として78億円を計上した。もんじゅ継続が決まれば、このうち59億円を性能試験(試運転)の実施に充てるが、廃炉となれば廃炉計画策定に振り向けるとし、存廃両面に対応する措置を取った。

 1995年のナトリウム漏れ事故で停止したもんじゅは、10年5月に運転を再開、同年度中に出力を上げて発電する「40%出力試験」を行う予定だったが、同年8月、原子炉容器内で炉内中継装置の落下事故が発生、試験計画は大幅に遅れていた。


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