沖合でセシウム4分の1に 連続観測で海底土調査 

東京電力福島第1原発事故で流出したセシウムが海底土に含まれている状況を調べる調査=8月(東京大生産技術研究所提供)

 東京大生産技術研究所などは6日、茨城、福島両県沖で、東京電力福島第1原発事故で海に流れ出たとみられる海底土の放射性セシウム濃度を初めて海岸周辺から連続的に計測、茨城県沖では約13キロまで進むと濃度は海岸周辺の4分の1まで減ったと発表した。

 沖合数キロから数十キロの海底を単発的に測る従来の方法と違い連続的に濃度変化を捉えることで、局地的に濃度が高いホットスポットの発見や台風や海流の影響による分布変化の解明につながることが期待される。


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