不明で年金差し止め1102人 厚労省調査 

 全国各地で2010年に相次いだ高齢者の所在不明問題で、厚生労働省は5日、所在が分からず年金支給を差し止めた76歳以上の高齢者が今年4月時点で1102人に上ると発表した。厚労省は、後期高齢者医療を1年以上利用していない76歳以上の年金受給者計34万人超を対象に10年11月から調査。今年4月までに年金支給を差し止めた人は1693人に上るが、うち317人は生存が確認できたため支給を再開し、274人は死亡が確認された。厚労省は「調査は一通り終えた」としている。

 厚労省は調査結果を検証し、高齢者の生存や所在を効率的に確認する方法を検討する。


  • LINEで送る