旧陸軍の練習機69年ぶり地上に 青森・十和田湖で引き揚げ 

青森県の十和田湖から引き揚げられた旧日本陸軍の訓練用飛行機「一式双発高等練習機」とみられる機体=5日午後

 青森県の十和田湖で5日、湖底に沈んでいた旧日本陸軍の訓練用飛行機「一式双発高等練習機」とみられる機体が青森県航空協会の有志らの手で69年ぶりに引き揚げられた。現存する同型機はなく、協会関係者は「貴重な航空遺産だ」と話している。

 練習機は1943年、秋田県の旧陸軍能代飛行場から青森県の八戸飛行場に向けて飛行中、エンジントラブルで十和田湖の湖面に不時着し、そのまま沈んだ。

 引き上げられた機体は、表面の金属板がところどころ剥がれるなどしているが、さびはひどくなく比較的きれいな状態。胴体と主翼には日の丸がはっきり確認できる。


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