京大病院で院内感染1人死亡 3人に耐性菌 

院内感染について記者会見する京都大病院の一山智副病院長(左)ら=4日午後、京都市左京区

 京都大病院(京都市左京区)は4日、生体肝移植を受けた入院患者3人から多剤耐性緑膿菌を検出し、このうち40代の女性が菌の感染が原因とみられる肺炎で8月29日に死亡したと発表した。

 残る2人のうち、10代の女性は感染による敗血症で治療中。病状は重いという。60代の女性は感染症を発症していない。3人は同一の遺伝子を持つ菌を保有しており院内感染とみている。

 一山智副病院長は記者会見で「患者や社会の皆さまに迷惑をおかけしおわびする」と謝罪。病院は4日、京都府警川端署に届け出た。移植手術で感染が広がった可能性もあるとして成人の脳死、生体肝移植手術を見合わせている。


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