内視鏡手術の支援ロボ開発 患者の負担軽減、九大など 

公開された、腹部の内視鏡手術を支援する高機能ロボット。奥は操作する九州大の橋爪誠教授=4日午後、福岡市東区の九州大病院

 頭と胸、腹の内視鏡手術を支援する高機能ロボットを九州大の橋爪誠教授(消化器外科)らのグループが開発し、九州大病院(福岡市)で4日、公開した。正面だけでなく側面も見回して腫瘍を発見できる内視鏡など、世界初の機能を備え、患者の負担を軽くできる。3~5年以内の実用化を目指す。

 橋爪教授らによると、手術部位に合わせて内視鏡やロボットアームの種類を交換できるほか、体内の立体(3D)映像をモニターで見ながら、細かな操作ができるのが特徴。

 今回の頭部用ロボットは、側面も360度観察できるため、腫瘍の取り残しが少なく、50%以上の生存率が見込めるという。


  • LINEで送る