福島第1原発、注水安定せず 配管洗浄後も 

 東京電力は1日、福島第1原発1~3号機原子炉への注水量の低下傾向が続いていると発表した。配管内に異物が混入しているとみて、前日に水量を増やして洗い流す作業を実施したが改善しなかった。原子炉の冷却に必要な量は確保できている。東電は原因の特定を急ぐとともに、注水量の変化を見極めた上で、再度洗い流すかどうかを決める。

 8月30日に原子炉への注水量が一時的に保安規定に定められた必要量を下回った。東電は配管からの漏えいがなく、水を送るポンプに異常がないことから、配管内部で流量を調整する弁にごみなど異物が付着して、水の流れが妨げられている可能性があるとみていた。


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