カネミ油症認定緩和検討を 厚労省が研究班に要請 

 カネミ油症の被害者救済法が成立したのを受け、厚生労働省が患者の認定基準を策定している同省の全国油症治療研究班(班長・古江増隆九州大大学院教授)に、基準緩和の検討を進めるよう要請したことが31日、分かった。2~3カ月で結論を出すよう求めている。

 現在の認定基準は、主に原因物質となったダイオキシン類やポリ塩化ビフェニール(PCB)の血中濃度などで判断。このため、認定患者と同居していてカネミ倉庫(北九州市)がつくった食用の米ぬか油を同じように口にした家族でも、認定されないケースがあった。


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