宝塚の春日野八千代さん死去 男役の大スター 

死去した春日野八千代さん

 宝塚歌劇の男役スターとして活躍した春日野八千代(かすがの・やちよ、本名石井吉子=いしい・よしこ)さんが29日午前10時34分、肺炎のため死去した。96歳。神戸市出身。葬儀・告別式は近親者のみで行い、後日「歌劇団葬」を兵庫県宝塚市の宝塚バウホールで行う。日付は未定。

 1929年、娘役として初舞台を踏んだ後、男役になり「虞美人」「源氏物語」などで大役をこなし、故天津乙女さんとともに宝塚人気を支えた。戦後の故乙羽信子さんとのコンビはファンの圧倒的支持を受け、「タカラヅカ」の象徴的存在となった。演出も手掛け、79年に紫綬褒章、86年には勲四等宝冠章を受章した。


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