日朝協議、拉致の議題化が焦点 北京で4年ぶり 

日朝政府間の公式協議に臨むため北京の日本大使館に入る外務省の小野啓一北東アジア課長=29日午後(共同)

 【北京共同】日本と北朝鮮の両政府は29日午後(日本時間同)、中国・北京の日本大使館で政府間の公式協議を開始した。2008年8月以来4年ぶりで、金正恩第1書記体制下で初めて。30日まで2日間の日程を想定し、両国間の諸懸案のうち今後話し合うべき議題を固める目的だ。日本が議題化を求める拉致問題に対し、これまで「解決済み」としてきた北朝鮮側がどのような対応を示すかが焦点。

 野田政権としては、02年9月に小泉純一郎首相が電撃訪朝し、故金正日総書記との間で日朝平壌宣言に調印して10年の節目を前に、拉致問題の解決に向けた糸口をつかみたい考えだ。


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