参院、首相問責決議可決へ 野党7会派が再提出 

首相官邸に入る野田首相=29日午前

 参院は29日夜の本会議で、自民、公明両党を除く野党7会派が再提出した野田佳彦首相に対する問責決議を、自民党を含む野党の賛成多数で可決する。公明党は棄権する。野党は直ちに衆院解散・総選挙に踏み切るよう迫る考え。しかし決議に法的拘束力はなく、首相は今国会での解散には応じず、10月の臨時国会以降に先送りする構えだ。与野党攻防は緊迫の度を増した。

 首相問責決議の可決は自民党政権時代の福田康夫、麻生太郎両首相に続き3人目。過去の2人は結果的に3カ月程度で退陣している。政権運営の厳しさはさらに深まる。


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