北朝鮮、局長級での協議に難色 拉致提起けん制か 

 日本と北朝鮮が29日に北京で4年ぶりに再開する政府間協議をめぐり、北朝鮮側が、日本側の求める局長級の出席に応じず、課長級で実施すべきだと主張していることが23日、分かった。複数の日本政府関係者が明らかにした。実質的な交渉権限に乏しい課長級の話し合いになれば、議題や進め方をめぐり原則論の応酬となる可能性があり、交渉が入り口から難航しかねない。拉致問題を正式議題に取り上げたい日本側をけん制する狙いもあるとみられ、日本側は警戒している。

 日朝両政府は29日の会合を「予備協議」と位置付け、議題や段取りなどを確定させる方針。日本側は速やかな本格協議入りを目指している。


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