藤村官房長官、親書返送に不快感 「外交慣例上、あり得ない」 

 藤村修官房長官は23日午前の記者会見で、島根県・竹島の領有権問題などをめぐり、野田佳彦首相が李明博韓国大統領宛てに送った親書を韓国側が日本側に送り返す方針を決めたことに強い不快感を示した。「外交慣例上、首脳間の親書が送り返されるような例は通常あり得ない」と述べた。

 今後の対応に関しては「公式に『送り返す』という方針の連絡もないので、今の時点で何か言うべきではない」と明言を避けた。首相が17日に出した親書は、大統領の竹島上陸や日韓関係をめぐる発言に「遺憾の意」を伝え、竹島問題を国際司法裁判所に共同提訴することを提案する内容。


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