首相、市民団体と異例の面会 再稼働めぐり平行線 

野田首相と面会し、脱原発を訴える市民団体の代表メンバー=22日午後、首相官邸

 野田佳彦首相は22日午後、脱原発を求めて毎週金曜夕に官邸前で抗議行動を呼び掛けている市民団体の代表メンバーと官邸で面会した。団体側は関西電力大飯原発3、4号機(福井県)の再稼働について「反対の声を踏みにじり、言語道断だ」と批判し、全原発の廃炉を要求した。首相は「基本的な政府方針は脱原発依存だ。中長期的に原子力に依存する体制を変えることが目標だ」と理解を求め、双方の主張は平行線に終わった。

 面会は約30分間で、首相が市民団体と官邸で会うのは異例。団体側は面会後に記者会見し「首相の心に響かなかったのではないか。消化不良だ」と反発し、「脱原発デモ」を続ける構えだ。


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